日記

日々おもふこと

美の感度 愛の感度

最近昔よりも感激やさんになりました。美女と野獣の映画では、開始早々泣きそうになった。ベルのお父さんがベルに「君のお母さんは、恐れ知らずだった(fearless)」と話す場面。片田舎町で変わり者と言われながらも、誇りを持って暮らしてるお父さんの寂しさとあったかさ。自分の理解者で最愛の妻が亡くなった喪失感と自分たちの感性を受け継いでくれたベルに向ける励ましの眼差し。そんなものを感じました。

 

それからベルが野獣の暮らす城の図書室を初めて見た時。本を読むのが大好きで、知識欲と好奇心が人一倍旺盛なのに村では手に入る本も少なく、話が合う人もほとんどいない。そんなベルが広いお城の図書室にぎっしり並んだ本を見た時の感動。こんな夢みたいなことってあるの、という体の底から湧き上がってくる深い感動を、私も一緒に体験しました。

 

よく作られた映画だから感じやすかったのはあるけど、以前の私ならそんな感動の仕掛けにのってたまるかと、わざと斜に構えてた気がするけど、素直に感じれば世の中素敵なことや、感動できることはたっくさんあるんだと思う。

 

イライラする通勤電車も、みんな遅刻しないように頑張ってるんだ。日本はいい国だと思えるし、くだらないかもと思ってたバラエティ番組も、人を笑わすためにすごい真剣なんだと思えば、こうやってれば数字とれるでしょ〜みたいなすかした感じは脇に置いとけます。

 

物事を楽しめる感性があれば、なんでも楽しいし、心は震える。何かに楽しませてもらおうとするとつい文句つけたくなったり、斜めに見ちゃいがちなんですが、楽しいとか、美しいは、自分が見出すもの。美の感度をあげれば毎日がちょっとハッピーになりそうです。