ムーミンがすごく、いい。
今日が、水曜日だと思ってたし、時間も実際と1時間以上ずれてるし、まったく地に足がつかないコニシです。
ムーミンにはまっている。
アニメとかグッズの方が有名かも知れないけど、がぜんお話が良い。
なにがいいかというと、登場人物が偏屈だったり、嫌味を言ったり、怒りん坊だったり、すごく繊細に描かれているところ。
童話って説教臭かったり、単純過ぎて大人が楽しめなかったりするものものあるんだけど、これはすごく細かくて読んでて違和感がない。
ストーリーは割と荒唐無稽なんだけど、キャラクターのやり取りとか、癖のある行動とか妙に読んでて心地よいんです。
例えば、ムーミンパパというキャラクターがいるんだけど、ムーミンパパ海へ行く、というお話では始終不機嫌なんです。
そもそも、海に行きたくなったのも、日常に飽き飽きしてしまったから、ある日思い立って家族を連れて海へ行っちゃう。
そこでワクワクの冒険があると思いきや、たどり着いた島での生活はまったく盛り上がらない。ママは、世話するのが本能のように好きなはずなのに、突然家出しだすし、壁に訳の分からない絵を描かなぐりだす。
ムーミンは、海をコントロールして、なんとか冒険を冒険らしくしようとするパパに嫌気がさして、一人で茂みで暮らし始める。
ミイは、いつも変わらないけど、空き地にいるありが邪魔だといって灯油をかけて皆殺しにする。
パパが躍起になって魚を取ってくれば、もう魚は要らないって言われるし、ギクシャクギクシャクする。
ムーミン一家、崩壊!!
お話は一応教訓はあるんだけど、そこが魅力というよりは、不機嫌な人をそのまま放っておく作者にすごい親しみを感じる。
しかも、お話によって、出てくるキャラクターがまちまちなんです。一緒にいるはずなのにスノークのお嬢さんとかスニフは『海へ行く』には出てこない。
この勝手な感じ、捉えきれない感じがすごい、いい。
ほっといて欲しい時は、ほんと、ただほっといて欲しいって分かってるはずな人なんだなーと思う。
ムーミンパパ海へ行くの詳細👇
https://www.moomin.co.jp/books/2459